クレジットカードを作る際に必ず目にするVisaとMastercard。

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どちらも世界的な決済ブランドとして有名ですが、実際にはどのような違いがあるのでしょうか。
この記事では、両者の特徴を詳しく比較し、あなたに最適な選択肢を見つけるためのポイントをご紹介します。
Contents
VisaとMastercardの基本情報
まず、VisaとMastercardがどのような企業なのかを理解することから始めましょう。
Visaの特徴
Visaは1958年にアメリカで設立された世界最大の決済ネットワーク企業です。
世界200以上の国と地域で利用可能で、加盟店数は約8,000万店舗に上ります。
日本では1980年代から本格的にサービスを開始し、現在では国内シェアの約50%を占めています。
Visaの最大の強みは、その圧倒的な加盟店数とグローバルネットワークです。
特にアジア太平洋地域での普及率が高く、日本国内でも多くの店舗で利用できます。
また、海外旅行時の利便性も高く、世界中のATMでキャッシングが可能です。
Mastercardの特徴
Mastercardは1966年にアメリカで設立され、世界第2位の決済ネットワーク企業として知られています。
210以上の国と地域で利用可能で、加盟店数は約9,000万店舗を誇ります。
ヨーロッパでの普及率が特に高く、欧州旅行時には非常に便利です。
Mastercardの特徴として、革新的な技術開発への積極的な投資が挙げられます。
デジタル決済やセキュリティ技術の分野で先進的な取り組みを行っており、近年では暗号通貨分野への参入も注目されています。
実際の使用場面での違いと選び方
理論的な違いを理解したところで、実際の使用場面でどのような違いがあるのかを見ていきましょう。
国内利用での違い
日本国内での利用に関しては、VisaとMastercardの間に大きな差はありません。
主要なコンビニエンスストア、スーパーマーケット、デパート、レストラン、オンラインショップなど、ほぼすべての場所で両方のブランドが利用できます。
ただし、一部の小規模店舗や地方の店舗では、Visaのみ対応している場合が稀にあります。
これは、Visaの方が日本市場への参入が早く、長年にわたって築いてきたネットワークの影響によるものです。
海外利用での違い
海外利用においては、地域によって若干の差が見られます。
アジア太平洋地域では、Visaの加盟店数がやや多い傾向にあります。
特に東南アジアや中国では、Visaの方が利用しやすい場面が多いでしょう。
一方、ヨーロッパではMastercardの普及率が高く、特にドイツ、フランス、イタリアなどでは、Mastercardの方が利用しやすい場合があります。
アメリカでは両者ともに高い普及率を誇っており、使い勝手に大きな差はありません。
為替レートと手数料
海外利用時の為替レートについては、VisaとMastercardで微細な差が生じることがあります。
両社ともに独自の為替レートを設定しており、通常は市場レートに近い水準ですが、日によって0.1〜0.3%程度の差が生じる場合があります。
ただし、実際の手数料は発行会社(銀行やクレジットカード会社)が設定するため、ブランドよりも発行会社の選択の方が重要になります。
海外利用を頻繁に行う方は、各発行会社の海外利用手数料を比較検討することをおすすめします。
付帯サービスと特典の比較
VisaとMastercardは、それぞれ独自の付帯サービスや特典を提供しています。
Visaの主要サービス
Visaでは、「Visa優待」として様々な特典を提供しています。
主なサービスには、レストランでの割引、ホテルの優待料金、エンターテイメント施設での特典などがあります。
また、「Visa payWave」などのタッチ決済サービスも積極的に展開しています。
セキュリティ面では、「Visa Secure」による3Dセキュア認証や、不正利用検知システムなど、高度なセキュリティサービスを提供しています。
Mastercardの主要サービス
Mastercardは「Priceless Cities」というプログラムを通じて、世界各地の都市で特別な体験や優待を提供しています。

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コンサートチケットの先行販売、レストランの特別メニュー、文化施設での優待などが含まれます。
また、「Mastercard ID Check」によるセキュリティサービスや、「Mastercard Contactless」によるタッチ決済サービスも充実しています。
近年では、サステナビリティへの取り組みも積極的に行っており、環境に配慮したカード製造なども行っています。
どちらを選ぶべきか
実際にどちらを選ぶべきかは、あなたの利用パターンや重視するポイントによって決まります。
海外旅行でアジア方面によく行く方や、国内での利用を重視する方にはVisaがおすすめです。
一方、ヨーロッパ方面への旅行が多い方や、最新の決済技術に興味がある方にはMastercardが適している場合があります。
ただし、最も重要なのは発行会社とカードのグレードです。
年会費、ポイント還元率、付帯保険、サポート体制など、実際の使い勝手を左右する要素は発行会社によって大きく異なります。
まとめ
VisaとMastercardの違いについて詳しく見てきましたが、実際のところ、日常的な利用においては両者に大きな差はありません。
どちらも世界的に広く受け入れられており、安全で便利な決済手段として利用できます。
選択の際は、ブランドの違いよりも、発行会社が提供するサービス内容、年会費、ポイント還元率、付帯保険などを重視することをおすすめします。
また、メインカードとサブカードで異なるブランドを選ぶことで、より幅広い場面での利用が可能になります。
最終的には、あなたのライフスタイルや利用パターンに最も適したカードを選択することが重要です。
この記事の情報を参考に、自分にとって最適なクレジットカードを見つけてください。