クレジットカード選びで迷っている方にとって、楽天カードとdカードは人気の選択肢です。

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どちらも年会費無料で高いポイント還元率を誇りますが、実際にはそれぞれ異なる特徴とメリットがあります。
本記事では、両カードの詳細な比較を通じて、あなたのライフスタイルに最適な一枚を見つけるお手伝いをします。
Contents
楽天カードとdカードの基本情報比較
まずは両カードの基本スペックを確認しましょう。
楽天カードは楽天グループが発行するクレジットカードで、基本還元率は1.0%です。
貯まるポイントは楽天ポイントで、楽天市場での買い物では最大3倍のポイントが付与されます。
年会費は永年無料で、国際ブランドはVisa、Mastercard、JCB、American Expressから選択できます。
一方、dカードはNTTドコモが発行するクレジットカードで、基本還元率は同じく1.0%です。
貯まるポイントはdポイントで、特約店では最大5%の高還元率を実現します。
年会費は永年無料で、国際ブランドはVisaとMastercardから選択可能です。
両カードともETCカードの発行が可能ですが、楽天カードのETCカードは年会費550円(楽天会員ランクがダイヤモンド・プラチナの場合は無料)、dカードのETCカードは初年度無料、2年目以降は前年度に一度でも利用があれば無料となります。
ポイント還元率と使い道の比較
基本還元率と特約店での優遇
両カードとも基本還元率は1.0%と同水準ですが、特約店での優遇に大きな違いがあります。
楽天カードは楽天市場で最大3倍(SPU適用時はさらに高倍率)のポイントが貯まり、楽天トラベルや楽天ブックスなど楽天グループのサービス利用時にもボーナスポイントが付与されます。
dカードの特約店には、スターバックス(4%還元)、マツモトキヨシ(3%還元)、ENEOSガソリンスタンド(1.5%還元)など、日常生活で利用頻度の高い店舗が多数含まれています。
また、メルカリでは2.5%、Amazon.co.jpでは1.5%の還元率となるなど、幅広いシーンでお得に利用できます。
ポイントの使い道と利便性
楽天ポイントは楽天市場での買い物はもちろん、楽天ペイを通じて全国のコンビニやスーパー、飲食店など約500万箇所で利用できます。
さらに楽天証券での投資信託購入や楽天モバイルの料金支払いにも使用可能で、ポイントの出口が豊富です。
dポイントも同様に汎用性が高く、ローソンやマクドナルド、ファミリーマートなど身近な店舗で利用できます。
また、d払いアプリを通じてオンラインショッピングでも使用でき、ドコモユーザーであれば携帯料金の支払いにも充当できます。
投資面では、日興フロッギーでのポイント投資が可能です。
特典・サービスの詳細比較
付帯保険とセキュリティ
楽天カードには海外旅行傷害保険が付帯されており、最高2,000万円の補償が受けられます(利用付帯)。
また、カード盗難保険も標準で付帯されているため、不正利用時の損害を補償してくれます。
楽天カードは本人認証サービスや24時間365日の不正検知システムなど、セキュリティ面も充実しています。
dカードには海外旅行傷害保険の付帯はありませんが、年間100万円までのお買い物あんしん保険が付帯されています。
また、dカードケータイ補償として、購入から1年間最大1万円までの携帯電話の紛失・盗難・修理不能時の補償があります。
これはドコモユーザーにとって非常に魅力的な特典です。
その他の特典とサービス
楽天カードの大きなメリットは、楽天市場でのSPU(スーパーポイントアッププログラム)対象となることです。
楽天カードを持っているだけで楽天市場でのポイント倍率が上がり、他の楽天サービスと併用することで最大16倍までポイント倍率を高められます。
dカードの特徴的なサービスとして「dカード特約店」での優遇があります。
スターバックスカードへのチャージで4%還元、タワーレコードで2%還元など、特定店舗での大幅な還元率アップが魅力です。
また、「d払い」との組み合わせでポイント二重取りも可能です。
どちらを選ぶべき?
シーン別おすすめ
楽天カードがおすすめな人
楽天カードは楽天経済圏をよく利用する方に最適です。
楽天市場での買い物が多い、楽天モバイルユーザー、楽天銀行口座を持っている、楽天証券で投資をしているといった方は、SPUの恩恵を最大限に活用できます。
また、海外旅行の機会が多く、旅行傷害保険を重視する方にもおすすめです。
楽天ペイの普及により、楽天ポイントが使える場所も大幅に増えているため、ポイントの使い勝手を重視する方にも向いています。

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年間を通じて楽天市場のセールを狙って買い物をする方なら、ポイント還元率の高さを実感できるでしょう。
dカードがおすすめな人
dカードはドコモユーザーには特におすすめです。
携帯料金をdポイントで支払えるほか、dカードケータイ補償という独自の特典があります。
また、スターバックスやマツモトキヨシなどの特約店をよく利用する方、メルカリでの売買が多い方にも高い還元率のメリットがあります。
Amazon.co.jpでの買い物が多い方や、ENEOSでガソリンを入れることが多い方も、dカードの特約店優遇を活用できます。
楽天サービスをあまり使わず、より幅広い場面でポイントを貯めたい方に適しています。
まとめ:あなたに最適な選択は?
楽天カードとdカードの比較を通じて、それぞれの特徴が明確になりました。
楽天カードは楽天経済圏での圧倒的な優遇と海外旅行保険が魅力で、楽天サービスをよく利用する方には断然おすすめです。
一方、dカードは特約店での高還元率と幅広い利用シーンでのメリットがあり、ドコモユーザーや特約店をよく利用する方に最適です。
最終的な選択は、あなたの普段の買い物パターンと利用するサービスによって決まります。
楽天市場での買い物が多く、楽天の各種サービスを積極的に利用している方は楽天カード、日常的な買い物でのポイント還元を重視し、特約店をよく利用する方はdカードを選ぶとよいでしょう。
どちらも年会費無料で基本還元率1.0%という高水準のカードですので、まずは一方を試してみて、後からもう一方を追加で作ることも可能です。
両カードを使い分けることで、それぞれの特典を最大限に活用できるかもしれません。
重要なのは、自分のライフスタイルに合ったカードを選び、計画的に利用することです。